先日、佛教大学総合研究所よりこの度刊行されました『近代京都の絵図・地図』の御恵贈にあずかりました。これは佛教大学総合研究所にて取り組まれました『近代京都プロジェクト』の成果となる刊行物で、近代の京都を町図~地籍図~土地台帳附属地図とつないで、それぞれの地図の詳細な解読と対比を通じて明治から昭和前期にかけての京都中心部の社会経済的変化を明らかにするという同プロジェクトの集大成となります。
また社会経済分析にとどまらず、土地家屋調査士にとって大変重要な大縮尺地図(地籍図)についても、その記載情報などを丹念に整理され、土地台帳附属地図(公図)についても記載情報の精査により作製年代など基本的性格の解明を試みられるなど地籍図研究としても大変意義ある成果となったと思います。
おそらく非売品だと思いますので気軽に手に入れられないかもしれませんが機会がありましたら是非ご一読いただけましたらと思います。