今日は岐阜県立図書館にて開催されました岐阜県古地図文化研究会の講演会に参加させていただきました 写真はその中の地図講演会「地図から考える戦国城下町岐阜」の様子です 講師は山村亜希先生でした(京都大学大学院人間・環境学研究科准教授)
「城下町岐阜」を先生のご専門である人文地理学のお立場から解説されたのですが、特に中世の岐阜城下町(斎藤道三以前)の様子から織田信長在城時までの岐阜を丹念に地形条件・微地形を使って分析されていて大変興味深いものでした 特に微地形については土地家屋調査士も今後もっと業務において参考にしてもいいのではないかな、とは思っています
また岐阜城下町にも「材木町」があるようですが、滋賀県大津市にも「材木町」があります これは全国的にも全く珍しい話ではないと思いますが、着目したいのは立地です 岐阜の事例も材木の運搬、保管に便利とみられる長良川沿いではないようですが、これは大津市も当てはまります(ちなみに大津市の場合は琵琶湖岸の島の関の南、中央4丁目の付近と比定されます)お話の中ではこの材木町の立地についても解説がありましたが、社会変化が空間・景観形成に与えた好事例、ということで大変参考になりました
ちなみに肝心の地籍図についても言及はありましたが、講演時間もあってか今回は大変さらっとした感じで終わりました
いずれにせよ長年の活動実績を誇る岐阜県古地図文化研究会の活動に触れさせていただき大変勉強になった次第です