昨日は長浜市内にて滋賀県土地家屋調査士会長浜支部の支部研修が開催されました
研修のテーマは「地籍の成り立ちと土地の境界を明らかにするための方法に関する慣習」ということで、大変恐縮ですが私が講師として少しお話をさせていただきました
「冨田今昔物語」という、元高校教師の川﨑太源さんという方が長浜市冨田地区の歴史を詳しく調べた労作が出版されております その本では冨田地区の土地にまつわる様々なお話が図や古文書を使って記述されています 特に地租改正のお話や、江戸時代の年貢納入・土地売買のお話等等、土地家屋調査士にとっても大変興味深い内容でもあり、この機会をと思いその内容を中心にご紹介をさせていただきました
さらにその「冨田今昔物語」から導き出される結論をもとに、簗瀬範彦足利工業大学教授の論文の一部もご紹介させていただきました 折角ですのでその一部を挙げさせていただきます
「今日,流布している縄伸びや公図の誤差に関する見解は,司法書士会や土地家屋調査士会等のホームページやパンフレットを通じて,今やほぼ定説化している.
しかしながら,明治期作成の地籍図の正しい姿とその作成過程を再度認識することが,正しい歴史認識の上からも必要だと考えるものである」
近代地籍制度の成立過程と登記面積誤差に関する研究簗瀬範彦(足利工業大学教授)より抜粋
また昔の年代表記である「十干十二支」についても少しお話をさせていただきました スライドのなかで簡単にクイズを出させていただきましたので、その画像を上記に挙げておきました これにパッと年代が答えられると「お主、やるな」と地域のお年寄りの方々等からも一目置いていただけるのではないでしょうか なお、ヒントは明治前期、です ちなみに年配の土地家屋調査士さんは見事正解されました
研修会終了後は長浜市内の料理店でおいしい料理をいただきながら情報交換会に参加させていただきました ご準備いただきました支部役員の皆様、どうもありがとうございました