滋賀県土地家屋調査士会研修会「近未来の測量・地図・地籍を考える」

 今日の午後は滋賀県土地家屋調査士会研究部主催の研修会「近未来の測量・地図・地籍を考える」講座が栗東市内の会場にて開催されました

 私は滋賀県土地家屋調査士会の担当役員として企画の段階から一貫してかかわらさせていただいた企画ですので、今回の講座については前から大変楽しみにさせていただいておりました

 

 今回の講座の内容は大きく分けて二部構成です

 第一部では講演テーマ「スマホで基準点管理」として、講師に高島和宏先生(茨城県土地家屋調査士会)をお招きしお話をいただきました 高島先生は国土地理院での勤務歴もあり、NASAなど海外での勤務歴もお持ちという、土地家屋調査士としては異色の経歴をお持ちの先生です

 また、今月に入って、ちょうど準天頂衛星「みちびき3号」が打ち上げられたこともあり、その打ち上げによって今後私たちを取り巻く業務、特にGNSS測量などの関係で今後起こるであろう変化や、一般的には自動運転などへの影響などを大変わかりやすく、ユーモアもまじえて解説いただきました 

 いずれにせよ、今後は土地家屋調査士も業務において、基準点測量以外の場面においても、もっともっとスマホ(アプリ)を活用する場面は増えてくるのだろうな、と実感しました

 

 続いて第二部は講演テーマ「諸外国事例等からみる地籍情報管理の未来像」、講師は山中匠先生(広島県土地家屋調査士会)です 私たち土地家屋調査士は、普段はおそらく、最終的に依頼者の望まれる登記さえ完了すればOKだ、みたいな感覚に陥りがちだと思います それが仕事ですから、当然といえば当然ですが、もっと広く、国際的な視野をもって地籍を考える、といったお話の趣旨でした

 また最近何かと話題の「ブロックチェーン技術」についても解説いただきました ビットコイン市場も何やら混乱しているようですが、こうした分散型のシステム自体は将来の国際標準化を考えると、ゆくゆくは不可避のシステムなのかもしれませんね ただ、わが国ではなんだかんだ言っても官庁に対する信頼は抜群のものがありますので、そう単純には現行の登記制度にとって変わるものとは思えません しかし経済対策、とくに海外からの投資を増やしていこう、と考える際には有効な手段の一つになりうるのかもしれません それに今後とも増加するであろう、「所有者不在・不明」土地問題の解消にも役立つこともあるかもしれませんね

 

 先に述べましたように私は今回、企画からかかわらさせていただき、本日は司会も担当させていただきました 大変なこともありましたが、最終的に参加者の中で一番勉強させていただいたのが私自身であろうと思っています 会務をするのは損だ、みたいな風潮も一部にはあるようですが、両先生のお話をお聞きして、必然的に勉強せざるを得ない立場に身を置くのも悪くはないことと改めて感じました 

 

 最後になりますが、お二人の先生には遠路はるばる有難うございました 今後とも御指導のほど、よろしくお願いいたします

 

 

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