今日は朝から滋賀県草津市にあります草津宿街道交流館と史跡草津宿本陣を訪問してきました
この二つの施設、正直なところ見学をメインの目的に行ったわけではなく、滋賀県土地家屋調査士会の研修会の絡みで訪問してきたのですが、旧知のN学芸員さんのおかげでテンポよく打ち合わせも終えることができました またこちらの依頼に前向きなお返事もいただけたので大変うれしかったです
まずは草津宿街道交流館の紹介から ↓
こちらはまだ新しい施設のようですね スマートフォンによる解説システムがありましたが、さすが現代風ですね~
また旅の体験コーナーや(上記写真)、グッズ販売コーナーも殊のほか充実していたことが印象的でした
↑こちらは史跡草津宿本陣
流石に歴史ある建物は趣が違いますね
しかも保存状態もいいようです
下記の案内文によると明治期には栗太郡役所として使用されていたとか!
ここ草津宿本陣は、当主の田中七左衛門が寛永12年(1635)に本陣職を拝命したとされ、明治3年(1870)に本陣が廃止となるまで、代々本陣職を勤めてきました。また、いつの頃からか材木商も営む様になり、田中九蔵本陣と区別して「木屋本陣」と呼ばれていました。
本陣が廃止となった明治時代以降、本陣の建物は郡役所や公民館として使用されていましたが、江戸時代の旧姿をよくとどめているとして、昭和24年(1949)に国の史跡に指定されました。現在、全国に残る本陣の中でも最大規模を有しており、当時の面影を今に伝えています。(草津市HPより)
なお歴史的にみると、この草津宿にとっては文久2年の和宮降嫁が非常に大きな出来事だったようで、当時の図面なども残っているようですが、実は和宮はこの草津では宿泊していないとのことです
一行は京都を発ち、その日は大津に泊まり、草津は二日目の昼食のみ、宿泊は中山道の守山宿とのことです 正直な感想ですが、京都から大津の間、一体何をしていたのか…と思わずにはいられません
いずれにしましても、草津宿街道交流館と史跡草津宿本陣、ともに一見の価値あり、の手入れの行き届いたきれいな施設ですので興味を持たれた方は一度訪問されても損はないと思います
↑ なお、草津宿街道交流館では「古地図に描かれた草津」を購入してきました 草津市内の集落の地籍図、特に壬申地券地引絵図がよく解説されています まだ在庫はあるようですが、購入できてよかったです(なぜか、あまり図書館にはないので)
さらに近くの書店で渡辺尚志一橋大教授著「百姓たちの山争い裁判」を買いました 近世近代史が御専門の渡辺尚志先生の本は過去何冊も拝読していますが、この本は朝日新聞の書評も読ませていただき、山林境界や村界の確定などにも触れられているとのことで、俄然興味をもちました また当ブログで簡単に内容をご紹介させていただきます