今年7月、現場にて測量作業中にいきなりトータルステーションの電源が落ちてしまいました。前日間違いなくバッテリーの充電していましたので「あれ?おかしいな」と思いつつ、予備のバッテリーを挿入しましたが、やはり電源が落ちてしまいます。
特にどこかにぶつけたり、落としたわけではないのですが、電源が入らないわけですから、これは故障!と思い、その後事務所に帰って、急きょ購入先に連絡し、点検していただきました。
結局、故障はそこそこ重篤で、メーカー修理が必要、とのことで大よそ一か月強の間、トータルステーションが入院する羽目となりました。修理の結果は「電源ユニット基盤交換」とのことでした。お盆期間中でもあり、比較的測量業務も少なかった時期でしたが、それでも依頼者様にはご迷惑をおかけしました。
その後、故障修理代の請求が来たわけですが点検調整費がコミで「¥132,840円」でした。突発的な経費としては結構痛い額です。このトータルステーションはリース契約中で、あと一年半ほどのリース料の支払期間がありましたし、リース会社が修理費用を負担してほしいような気もしましたが、こうしたケースは販売会社の保証期間が過ぎていると、下記にもあるように、あとはユーザー負担になるんですね…
リース物件の保守・修繕については、リース会社は責任を負わず、ユーザー負担となります。ゆえに、契約に当たり慎重を要します。
リース契約では、ユーザーの費用負担で物件の保守・修繕を行うことが義務付けられていますが、実際にはユーザーとサプライヤー(またはメンテナンス会社)との間で保守契約を締結し、ユーザーがリース料とは別途に毎月の保守料を支払って、物件の点検、整備、故障の修理等をしてもらうことによりこれに対処することになります。
※中小企業庁HPより転載
私自身は今使用しているトータルステーションで人生初めてのリース契約を組んだのですが、正直なところ契約の内容についてはあまりよく知らずにいました。せいぜい金利とか、毎月の支払額とかを簡単に確認した程度でしたね。
たしかにリースはイニシャルコストも抑えられますし、経費計算も楽、固定資産税の負担も回避できるなどメリットも多くあります。実際、土地家屋調査士事務所では私のようにトータルステーションはリースで、という方も多いと思います。
ただトータルステーション自体の機能が向上したことの反面、機械としてはもろくなったといいますか、故障の確率も上がっているように思います。故障の際の経費負担などについても、契約内容はよく確認して、慎重にリース契約は結んだ方がいいですね。