今日は大津地方法務局内会議室にて筆界調査委員任命書交付式が執り行なわれました。私は今回で三度目の任命でした。任期は一期二年ですので筆界調査委員五年目に突入です。なお、筆界調査委員には弁護士さんや司法書士さんもおられますが、実質的な稼働状況としては土地家屋調査士が100%、というのが滋賀県の実情です。
交付式では大津地方法務局の阿野局長のごあいさつの後、筆界調査委員打合せ会ということで、総括表示登記専門官から「筆界特定制度の仕組みと筆界調査委員の役割」とのテーマでお話がありました。
筆界特定制度も制度開始から12年がたちます。この三年の大津地方法務局での申請件数の推移をみますと
平成27年 18申請 ⇒ 平成28年 19申請 ⇒ 平成29年 27申請
といったところのようです。また、「所有者不明」土地のケースの際の筆界特定手続のスピードアップの肝となる理由書や意見書の方式も解説をしていただき、大変勉強になりました。
それなりに制度として定着してきた筆界特定制度ですが、今後一層使い勝手が良くなり、境界紛争の最もスタンダードな手続きとして広くご利用いただけるよう、ささやかながらその一端を担っていきたいと思いました。