「大津百町」を支えた水道管が滋賀県庁の近くで出土したそうです

 

 今日の中日新聞朝刊の滋賀版に大津百町関係のニュースが掲載されていました。現在滋賀県庁の西側で、かつての旧滋賀会館の跡地ですが、現在では取毀され、NHKの新しい大津放送会館が建設工事中です。その予定地から、江戸時代の上水道施設の遺構の一部が良好な状態で見つかったとのことです。

 

 記事によりますと、県文化財保護協会が昨年5月から約2カ月間調査した結果、節を抜いた竹製の管や口径の異なる管をつなぐ木製の継ぎ手などが出土し、水道管の精巧な継ぎ手など随所に職人技が確認できるそうです。近世に栄えた「大津百町」に生活用水を供給していた水道管の一部とのことです。

 

 竹や木でできた構造物が今もなお、腐らずに残っていたということは、当時何らかの防腐処理がされていたのでしょうか。水は都市にとって一日も欠かせない、血液のようなものですが、大津は地域柄あまり飲料水には恵まれた地域ではないですから水道は大事だったと思います。

 もっとも今回工事を行っている地域は大津百町のうちの「四宮町」のはずれ、ですので大津百町とは厳密には違うとは思うのですが、今回は水道(水源)ですから、良しとしましょう。

 

 また最近、土地家屋調査士のお仕事で「境界がわからないから地面を掘ってほしい」などと関係者から言われました。私としては安易に素人が掘削すると肝心なものまで壊してしまいそうで、怖いのですが…。  滋賀は埋蔵文化財も沢山ありますから、県埋蔵文化財センターのような専門家さんならともかく、安直に「掘る」という選択肢は控えた方がいいと思うのですが、いかがでしょうか。

 

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