昨日のNHK大津放送局のニュースで下記の見出しがありました。
「(滋賀)県が公文書条例制定へ」ということで、滋賀県においても公文書館の設置が検討されているようです。先日、福井県の文書館を訪問させていただきましたが、滋賀県は他県と比べても戦災や自然災害の影響を受けずに来たことも有って、近代の文書資料が豊富に残っています。
現在はその役割を県庁新館にある県政史料室が担っておられますが、滋賀でも是非早期に公文書館が設置されることを滋賀県民の一人として切に希望します。
なお、上記の写真は、その県政史料室にて今年6月に開かれた第56回歴史的文書解読講座~「福井県新置関連史料」を読んでみよう~で配布いただいた資料の一部です。
この資料は明治14年、福井県にそれまで滋賀県の一部であった敦賀・三方・遠敷・大飯の四郡を引き渡した際の公文書です。先ず文書の前文に「土地人民を引渡シ」とあるのが何とも時代を感じますね。正直なところ講座の参加者は少なかったですけど、いい勉強になりました。
以下NHK大津放送局より
滋賀県は、これまで定めていなかった公文書の取り扱いや管理の方法を明確にするための新たな条例とともに、歴史的に貴重な文書を保管する「公文書館」を設置する検討を進めています。
滋賀県は、政策を進める過程の記録など年間24万件以上の文書が作成されますが、内容に応じて1年未満で廃棄するものから永久に保存するものまで、おおまかに決めた内部規定しかありません。
このため、文書の取り扱いや管理の方法を新たに定める条例を制定する検討に入っています。
さらに、明治時代から昭和20年ごろまでの歴史的に貴重な文書を保管する「公文書館」を設置し、県民が自由に閲覧できるようにする検討も進めているということです。
県は、専門家や県民の意見を集約し、新たな条例案をまとめ、来年2月の県議会に提出したいとしています。