「月刊登記情報」2018年12月号の『実務の現場から』に寄稿させていただきました。
今回わたしの方で付けさせていただいたサブテーマは「土地家屋調査士と野外科学」でした。
決して土地家屋調査士の業務内容が測量や杭打ちなどの現場仕事があるから「野外科学」なのではありません。「野外科学の発想」が今こそ大事なのではないでしょうか、という問いかけが隠れた?テーマなのでした。
個人的には販売先の㈱きんざい様には前職時代からも教材等でお世話になっていましたし、伝統ある月刊誌ですので、今回寄稿させていただけただけでも大変光栄至極なことと思っています。
正直なところ、拙文についてはそれほど読みどころもありませんが、それ以外の論説は読み応え十分です。特に先月号からの掲載である「空中権の設定・登記を巡る実務上の諸問題」は法律と技術との整合性を考えさせられる、興味深い対談です。
今後一層の進展が見込まれる都市空間の立体的な利活用を考えると、何かと現行の登記制度では対応できない面も多々あるように思いますが、全てを公的なセクターによる登記・公示制度の対象下に置かなくてもいいような気もします。ここらで、ブロックチェーン等の新しい技術の活用もありかもしれませんね。
制度の根幹にふれる課題を内包しているという意味では、いわゆる「空き家問題」「所有者不明土地」とも共通している部分があるのかもしれません。
「月刊登記情報」を「まだ読んだことない」という方、是非一度手に取っていただけますよう、よろしくお願いいたします!