業界団体(主に土地家屋調査士です)の役員をさせていただいていることも有り、大津には度々出向くことが多いのですが、その際にはついでと言ってはなんですが、県庁新館にある県政史料室にて調査をさせていただくことがあります。その県政資料室の窓から下に見えるお店が、私が大津に行くたびに御昼をいただくお店「グリーブ」さんでした。
今日も大津で昼食を、と思い当然のことながら「グリーブ」さんを覘きましたらなんと「閉店」との貼り紙が・・・。
そもそもお店の入居している教育会館が取り壊しに向けて立ち退きの要請があったことも了解していますし、店主もかなりご高齢のようでしたのでいつかはこういう日が来ると心の片隅にはありましたが、まさか昨年末で閉店とは驚きました。こんなことなら昨年末も立ち寄ればよかった・・・。
私にとって大津に行った際のささやかな、でも最大の楽しみが無くなってしまい本当に残念です。
仕方なく今日は県庁内の職員食堂で昼食をとりましたが、なんというか可もなく不可もなく、普通の職員食堂のお味でした。う~ん、これからどこでお昼をとったらいいのでしょうか。
なお、ネットで検索していましたら京都新聞さんの記事をみつけました。恐らく記者さんも常連だったんじゃないかな、という雰囲気が記事からにじみ出ていますね。
「グリーブ」さん、長い間お世話になりました!またいつか、大津駅近辺で復活してもらえませんか?
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理歴58年のシェフ、レストラン閉店へ 立ち退き問題と高齢で
大津市の滋賀県庁前にあるレストラン「グリーブ」が28日に閉店する。男性店主は前身の店を含め58年間、昔ながらの洋食を提供してきたが、入居する建物の立ち退き問題や自身の高齢を考慮して決断した。平成の始まりに生まれた店が、時代とともに幕を下ろす。
草津市南笠東3丁目の橋本力夫さん(82)。出身地の石川県での修業を経て、23歳で単身京都市へ。洋食レストランなどを転々とした後、1960年に火災から再建した県教育会館(大津市梅林1丁目)に開店した喫茶店「カツラ」のシェフを任された。赤字続きだったが、県庁で出前を売り込んだところ評判を呼び、固定客をつかんだ。
1989(平成元)年に独立し、教育会館別階で始めたのが「グリーブ」。県の鳥・かいつぶりの英語名を店名にした。手作りにこだわる橋本さんが看板メニューとして考案したのが、豚のあばらを煮込んだ一皿。日替わりランチやピラフ、カツ丼も根強い人気という。
店じまいのきっかけは、県が県有地に立つ教育会館と入居店舗に立ち退きを求めたことだった。後継候補はいたものの、交渉の長期化で引き留めが難しく、来年3月で83歳になる橋本さんの体力も踏まえた。
事情を知った県職員や退職職員、近隣の出前先から惜しむ声が寄せられ、閉店前の駆け込み予約も入っているという。橋本さんは「長い間やらせてもらい、ようかわいがってもらった。日に日に寂しくなる」と万感の思いで最終営業日を迎える。
2018年12月26日