地籍シンポジウムin滋賀2019 ~まち・ひと・しごと~ 地方創生

 今日は午後から滋賀県土地家屋調査士主催の「地籍シンポジウムin滋賀2019 ~まち・ひと・しごと~ 地方創生」に参加してきました。

 会場は「栗東芸術文化会館さきら」です。そういえば同じ会場で六年前も地籍シンポジウムを開催しましたが、本当に時の流れは速いですね~。

 

 それはさておき本年度のシンポジウムは、『「 地理から学べ!」~まち・ひと・しごと~ 地方創生』 をテーマに2部構成で開催されました。

 

 第1部には代々木ゼミナール地理講師の宮路秀作先生を講師にお迎えし、「~地理的要因から発生する諸問題~」と題して、地理的・歴史的観点から、エリア別人口集中や産業格差などについて講義頂き、滋賀県の位置的特性であります東海道の要所・琵琶湖・北陸、東海との隣接エリアを活かした今後の県土の適切な利用と管理を通じて荒廃させない取組を、講義して頂きました。

 「地理」というと暗記科目として苦手なイメージをお持ちの方も少なくないと思いますが、先生の講演では広く世界を俯瞰し、資源や人口の移動、産業や物流などを具体的な事例を基にお話しいただきました。現代世界のあらゆる現象を地理の視点で読み解くことの大切さ、覚えるのではなくて理解する地理の面白さがよく分かりました。

 

 第2部のパネルディスカッションでは、コーディネーターに引き続いての宮路秀作先生、パネリストとして異なる分野からセレクトさせていただいた若手の行政マンとして、草津市環境経済部商工観光労政課産業労政係長 河原健一氏、米原市地域振興部米原近江地域協働課主任 鹿取顕崇氏、企業経営者の観点から、おごと温泉びわ湖花街道 代表取締役 佐藤祐子氏、地域からの見解としてラジオパーソナリティー 鈴木みちる氏を交え、それぞれの立場から議論していただき、滋賀県の持てる資産の活用方法・県内外から人々を引きつけ、「まち・ひと・しごと」の活発な交流を生み出すために活発なパネルトークが行われました。

 

 宮路秀作先生には1部2部を通じて「地の理」を大切にした、大変示唆に富むアドバイスをいただけたと思います。私も書店でパラパラと拝見しただけなので恐縮なのですが、宮路先生の著書『経済は地理から学べ!』は発行部数6万部と、現在の出版不況下では大変なベストセラー作家です。今回の講演でその秘訣をお裾分けいただいたような気がしました。

 なお、宮路先生は私と同じ地理学畑のご出身で、『経済は地理から学べ!』の上梓によって地理学の普及に貢献したことが認められ、2017年度日本地理学会賞(社会貢献部門)受賞されておられます。遠い先の話になりますが、私もいつか学会賞がもらえるように、日々精進していきたいと思った一日でした。

 

 宮路先生、パネラーの皆様、そして滋賀県土地家屋調査士会のイベントを担当いただいたスタッフの皆様大変ありがとうございました。

 

 

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