昨日は滋賀県土地家屋調査士会研究部主催の「テーマ別勉強会(報告会)」が開催されました。この勉強会は二年間の任期をかけて研究部員がそれぞれ研究調査されてきたテーマを土地家屋調査士会の会員に向けてその成果を報告する場として今回初めて開催されたものです。
ことの発端は私が4年前に連合会研究所による研究報告会に参加させていただいて、滋賀県でも同じことができないかなー、と思ったことによります。今年度は残念ながら本家の?連合会の研究報告会は開催されないようですが、他の会でも似たような事業はされておられます。
研究部員の皆さんも業務に、プライベートに大変忙しい毎日を送られている中、今回の勉強会に向けて準備に頑張っていただき、大変充実したものになったと思います。特に私(一応部長なので)の方からのお願いとしては大先生やマスコミの意見を鵜呑みにせず、自らの頭で考えること、実務家・専門家としての視点を大事に、地に足の着いたご報告をとお願いさせていただきました。とはいえ、こんな機会も他にないわけで、報告するにあたって混乱もあったと思いますが…。
勉強会はテーマは以下のとおりでした。※題目については少々変更はあります
1.「山林地の土地境界」
2.「自治体ごとの官民境界情報の公開方法」
3.「認定土地家屋調査士の現状と未来」
4.「士業の将来とAI技術」
5.「所有者不明土地問題」
6.「『地図の進化論: 地理空間情報と人間の未来』を読む」
なかには日本社会全体が抱えるような大きなテーマもあり、今回の勉強会で総て片が付くような話ばかりではないのですが、何事も「千里の道も一歩から」。
土地家屋調査士制度にとってはもちろんのこと、日本の社会にとっても有益となる研鑽を今後とも継続していただければと思いました。