小学生の子供の宿題を見ていましたら、ふと一つのプリントが気になりました。
「動く県境?峠の国盗り綱引き合戦」として、静岡県(浜松市)と長野県(飯田市)の県境が綱引きによって決められる(動く)ことが書かれています。
ニュースなどでこの県境を巡る綱引きの様子はたびたび目にしていましたが、小学生の段階でこうして勉強していることを初めて知りました。ちょうど全国の都道府県を学ぶ時期らしいのですが、あわせて「境界」についてもこの様に勉強できるよう配慮されているんですね。「綱引き」によって地域交流が進んでいることも触れられていますが、境界は対立の道具ではなく、和合の使者であって欲しいものです。
土地家屋調査士としては日々境界について業務で関わり合いがありますが、この県境の綱引き合戦の如く、綱引き(互譲の精神)で平和的に決められれば本当にいいのになあ、と思います。それにしても、今どきの小学生の学習プリントもなかなかのものと感心した次第です。
また、折角学校教育の場でこうして取り上げていただいているのですし、土地家屋調査士法にも「土地の筆界を明らかにする業務の専門家」として今回新たに明記されたのですから、土地家屋調査士の制度広報の一環として「境界」の大切さ、成り立ちについて今後ますます社会にPRしていく機会が持てればと思いました。