米原市役所の農業委員会に農地転用の書類を持参した際に上記のポスターを発見しました。農林水産省作成の「子供は都会で就職した。俺が農家やめたらどうするんだ。この農地。」…。
たしかに田舎ではこうした農地が確実に増えています。なかなかグッとくるコピーですね。
全国的にみても、相続の手続きをしていない農地が日本の農地全体の2割程度 (93万ヘクタール)にまで達しているという統計もあるようです。
こうみると、なんとも登記制度そのものが、根幹から問われているような気はするのですが、それはさておき、「相続手続きはちゃんとやりましょう」、と言いたいです。
不動産はあくまで個人の財産とはいうものの、一種の公共財的な側面も有しています。私もいろんなところで相続未了のケースを見るたびに関係者の方には早急に手続きされることをお勧めさせていただくのですが、なぜか首をたてに振られない方が多いように感じられ、残念な思いでいます。
昨今はテレビなどでも新型コロナウイルスの話一辺倒ですが、とにかくウイルスをばらまくといったことがないように、周囲に迷惑をかけないことが社会の構成員として求められていると思います。同じように相続登記も土地所有者としての社会に対する責任の一つと言えるのではないでしょうか。