まだまだコロナウイルスの影響は続きそうな雲行きですが、今日お話しした料亭の大将は「売り上げは95%減。歓送迎会はおろか法事まで全滅や」とおっしゃっていました。観光や飲食の業界は直接的なダメージをいままさに受けておられますが、土地家屋調査士業界にも回りまわって影響があるかと思うとやはり心配です。リーマンショックの時も自分の事務所はおろか、業界全体の売り上げが沈んだ体感がありましたが、今回は何とか回避したいものです。
さて、今日はそのコロナウイルスの影響で日程が延びていた古文書教室が開催されたのですが、これまで使用してきた教材「淡海温故録」に代わり、今日から滋賀県伊香郡K村の「慶長検地帳」を教材に解読をしてきました。
作成が慶長年間ですので、おおよそ今から約400年昔の文書となりますが、検地帳だけあってそれなりに字もかっちり書かれ、かつ出てくる単語も「石」「升」「斗」「合」「畝」など数量を表すものが繰り返し使用されており読むこと自体は難しいものではありませんでした。
それでも名請人(耕作者)の名前はなかなか解読は難しかったのですが、そこはさすがに先生のアドバイスで割合スムーズに読めました。
それにしても検地帳を学ぶと「野帳」とか「名寄帳」とか、何だかんだ今でも使う関連用語がたくさん出てくることに気づきます。事務が少し複雑化しているだけで、検地時代とそれほど内実は変わっていないのかもしれませんね。