秋に予定されている国家資格の試験日程がおおよそ出そろってきました。前にも本ブログで取り上げましたように、例年でしたら7月にに実施されていました司法書士試験(筆記)については先日、令和2年9月27日(日)に実施と正式に法務省から発表されました。全く想定外の延期、ということで受験生の方は気をもまれたことと思いますが、是非気持ちを新たに準備に臨まれるように頑張っていただきたいものです。
なお、土地家屋調査士や行政書士については特に試験日程については変更はないようですが、試験会場は例年以上に大きな教室を利用して、受験中のソーシャルディスタンスの確保等に注力されるのでしょうね。
そうした意味では宅地建物取引士については結構思い切ったアナウンス?がされています。試験日程については変更はないようですが、試験実施団体である不動産適正取引推進機構のホームページ内の受験案内についてこう書かれています。
・令和2年度宅地建物取引士資格試験における
新型コロナウイルス感染症への対応について(令和2年6月5日作成)
1.受験申込みの自粛についてのご協力のお願い
令和2年6月5日現在、新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言は解除されていますが、宅地建物取引士資格試験の当日に同感染症の状況がどのようになっているか、予断を許さない状況です。
感染の拡大防止のためには、密閉・密集・密接の「3つの密」を避けることが大切であると言われています。宅地建物取引士資格試験は、例年、相当数の受験申込みがあり、試験会場に多数の受験者が集まりますので、ある程度の密集状態になることが考えられます。
試験実施にあたりましては、「3つの密」を避けるため、試験会場における受験者間の間隔を確保するなど可能な限り努力いたしますが、会場における座席の間隔を十分に確保できないことも想定されますので、あらかじめご承知おきの上、お申込みいただきますようお願い申し上げます。
このため、早期の宅地建物取引士の資格取得を迫られていない方につきましては、なるべく今年度の受験申込みを控えていただきますよう、ご協力をお願いします。
いや~、受験申込を控えてください、とはスゴイです。土地家屋調査士なんかは、ここ十数年は高齢化社会の影響か、士業は食えないことがわかってきたからか知りませんが、受験者の減少が顕著で受験者増にむけて頭を悩ましているのですが、さすがは宅建士は感覚が違うようです。
ただ私も自分の宅建試験の際のことを思い浮かべると試験会場には会社の方針で、社員全員が受験しに来ました!といった感じの不動産会社などのグループさんがいくつも見受けられたことも事実です。当然受験姿勢もまちまちで、こんなモチベーションで受験するなら来年度に受けてね、というのもわからないでもない気はします。
試験案内には他にもケースによっては今年は試験を二回実施するかも、みたいなことも書かれています。宅建士については不要不急の受験?の方は今年は避けた方がよさそうですが、真剣に受験を検討の方は不動産適正取引推進機構のホームページはの内容は小まめにチェックしておいた方がいいでしょうね。