+(プラス)表示の筆の多い地籍調査について

 

 

 滋賀県は全国的にも地籍調査の進捗率が低いとのことで、国土交通省の資料によると13%程度だそうです。大まかに言って近畿地方はどこも進捗が芳しくないことから、この結果もやむを得ないような気もしていますが、ではその地籍調査によってどんな地籍図が作成できたかを一方では検証する必要があると思っています。

 

 上は現在お仕事をさせていただいている米原市内のとある地区の地籍調査の成果(法14条地図)ですが、+(プラス)表示で24筆が表示されています。どんな事情があったかは知りませんが、道路や水路を含んでの+表示、現況もあきらかな道路さえも分断されており、ちょっといかがなものかと思いました。

 民民境界についても20筆以上が未確定なわけで、同一所有者が多くの土地を所有しておられるといったことも考えられなくはないですが、折角の地籍調査ですから担当された市役所や地元の方にはもう少し頑張ってほしかったと思います。

 +表示をどこまで許容するか、最低限のルールがあっていいような気もしますが、今後は現在検討されていると仄聞する、筆界特定制度の活用でこうした結果が減ることを期待します。

 

 

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