土地家屋調査士にとって日々の業務のかなりの部分は境界(筆界)の確定手続きが占めるものと思われますが、前から「カクテイ」を漢字で表すとして確定・画定・劃定等々、どれが正しいのか疑問に思っています。
滋賀県内では滋賀県庁のサイトにも「官民境界確定」と手続きの様式を掲載したページがありますが、県内の市町もそれにならって「確定」としています。
少し調べてみましたが、全国的に官民境界の「画定」としている都道府県はないような気もしますし、訴訟においても境界確定訴訟などと言いますので一応全国的に「確定」で定着しているのかとも思います。
ただ上記の写真、10/19の朝日新聞ですが中国とブータンの「国境画定」と表現しているように、日本語の意味合いとしては「画定」が正しいというのが真実ではあるように思います。いつから「確定」としたかはわかりませんが、正しい日本語を使用した方がニュアンスが伝わるような、そうでないような…
なお、地域によっては官民境界確定ではなくて、確定の代わりに「明示」もしくは「確認」といった表現を採用しているケースもあるようです。個人的には明示はともかく「確認」は、確定よりも実情に沿った、ベターな表現であるように思いますが、どうでしょうか。