なんだかんだで十年近く古文書(くずし字)と格闘しています。月に一度参加している古文書教室では主に地元に伝わる文書、具体的には水利のことや大工組のこと、相論や人別帳などの一次資料を読むことで、より詳細な地域史を勉強させてもらっています。
ただこれだけの期間、くずし字と関わっていてもだらだらとやっているせいか、正直なところなかなか上達していっているという実感もなく、実際に文書がスラスラ読めるような状況ではありません。
そんなおり、昨年「みを(miwo)- AIくずし字認識アプリ」が開発されたことをしり、ダウンロードしてみました。古文書をAI(人工知能)で解読するなんて、まさに文明の利器の活用ですが、早速教室で配布された資料の解読に活用させてもらっています。
上の写真はくずし字認識結果の文字表示/書籍画像との比較スライダーですが、おおよそ5~6割があっているかな、といったところです。まだまだ人間にはかなわないようですが、初学者と比較すればこのレベルでも大したものかとは思います。
土地家屋調査士業務では境界に関わる資料を読む際、くずし字にぶちあたるケースもあると思うのですが、蕁麻疹が出るくらい、苦手な方も多いと思われます。このアプリは無料で使用できますので、まずはこうした最新技術を活用されることも有用であると思います。