今月、当番を務めている地元神社において「夏越大祓」の儀式を執り行うことになっています。例年の恒例行事ではなく、地区内の神社の持ち回りで今回運よく?順番が巡ってきたとうかがっています。
「夏越大祓?なにするのかな?」と思っていましたら、たまたま大阪・道修町を歩いていますと「夏越大祓」の幟が経っていましたので引き込まれるように参拝させていただきました。こちらでは茅の輪くぐりをされているようですね。
家に帰って改めて「夏越大祓」について検索してみますと、京都市観光協会さんのサイトにとても勉強になることが書いてありました。
・半年の厄を払い、残り半年の無事を願う神事で、1年の半分にあたる6月30日に、半年の間に身に溜まった穢れを落とし、残り半年の息災を祈願する神事
とあります。
さらに「歌に詠まれた上賀茂神社の夏越大祓」として上賀茂神社の夏越大祓は「百人一首」にも詠まれているとあります。
「風そよぐ ならの小川の夕暮れは みそぎぞ夏のしるしなりける」(藤原家隆)
この句は、個人的な感想ですが夏の蒸し暑い日々に、一陣の涼風がふき、小川の辺で夕涼みをしている情景が浮かび、さわやかな心持になるので好きな句なのですが、あの「みそぎ」って、夏越大祓のことだということなんです。百人一首にも登場する古式ゆかしい行事が現在もこうして継承されているとは、なんとも素晴らしいことですね。