先日、業務において上記の公図を見ました。昭和30年代の分譲住宅地なのですが、ぱっと見て道路がありません。一つ一つの区画が独立した宅地ですので、当然進入道路が必要となりますが、少なくとも公図上は見当たりませんね。
大阪あたりではこういった古い分譲地は珍しくもないかもしれませんが、滋賀ではなかなかお目にかからないパターンかと思います。
なお、私が調査したわけではありませんが、ちゃんと道路は位置指定道路(法42条1項5号道路)として指定されてはしているようです。となると、それぞれの敷地からいわゆる「出し合い道」として道路敷地にしているわけです。分譲当時に、現代のように道路箇所を分筆していればわかりやすいのに、とは思うのですが今更言っても仕方ないですね。
建築業者さんによれば建築確認の取得には位置指定があることから問題ないようですが、その先の銀行の住宅ローンが組めるかどうかまではわかりません。それぞれの銀行ごとのご判断によるとは思うのですが、この地区全体にかかわることですから、前向きな対応を望みたいところです。