寝物語の里―日本の東西をへだつ境界線

 

 お盆休みもいよいよ最終版といったところですが、昨日はお仕事の納品もあって滋賀県と岐阜県の境界、有名な「寝物語の里(米原市長久寺)」に立ち寄りました。

 

 さりとて、現地は石碑と小溝があるだけで寝物語ができるような宿めいたものも建っておらず、初めて見る方はがっかりする向きもあろうかと思うのですが、江戸時代後期の『木曽路名所図会』には、近江側から見た「寝物語の里」の様子として「江濃両国境」と記された傍示杭の両側に、美濃国側の宿と、近江国側の宿が立ち並ぶ様子が描かれています。随分現実と乖離していたと思うのですが、当時の旅人もびっくりしたことでしょう。

 

 そういえば、今も放映されている「探偵!ナイトスクープ」のプロデューサーが「あほ(関西)」と「バカ(関東)」の用法の分布、境界を調査し、一冊の本にまとめられたことがありました。その境界はここ米原と関ヶ原でしたね。もう30年以上前のことですが、その観点からすれば日本の東西もこの小溝でくっきりと分けられているとも言えます。

 

 たかが小溝、されど小溝、といったところでしょうか。勝手な妄想ですが、この地で「寝物語のできる宿」を始めるのも一興かとは思いました。

 

 

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